京大と阪大 一般入試 2017年度志願状況

阪大一般入試 2017年度志願状況

大阪大 前期志願者数は横ばい 法は「お得感」で大幅増

大阪大 学部別志願者数の対前年指数

大阪大一般入試は2017年度より全学部で前期日程のみで実施され、志願者総数は7,397人となり、前年とほぼ横ばい(プラス60人)となりましたが、募集人員が全体で139人増えたことで志願倍率は0.1ポイント下がっています。世界適塾入試での欠員分が150人程あるので、実際の倍率はさらに下がることになります。

大阪大 2017年度志願状況(前期日程)
阪大・神大 文学部のセンター得点率・実質倍率

文系学部ではいずれも前年を上回る志願者が集まりました。法学部は法学科と国際公共政策学科の学科別募集となりますが、法学科の志願者数が大幅に伸びました(増減指数154)。前年合格者のセンター試験得点率は文系学部の中でも決して高くなく(83%)、低倍率(1.9倍)だったこと、さらに本年度は後期日程が廃止され募集人員が増えること、といった「お得感」が受験生にうけたと考えられます。

外国語学部 専攻別志願者数(多い順)

外国語学部は25専攻あり、年によって「狙われた専攻」と「敬遠された専攻」が出てきます。志願者数順に専攻を並べると、本年度は、前年最低倍率であったハンガリーが狙われ、最高倍率であったフィリピンが敬遠、ちょうど順位が11位と24位で入れ替わりました。最下位はインドネシアで「不動」、23位のタイは募集人員が13人なので不合格者より合格者が多くなりそうです。本年度は下位層に東南アジアの言語が集まっています。

理系学部では、医学部(保健学科)と歯学部は増えましたが、他の学部では減少しました。理学部は全ての学科で減少、工学部・基礎工学部は応用理工学科(機械工学・マテリアル生産科学)の減が目立ちます。

大阪大医学科 高水準で敬遠も

阪大医学部医学科 合格者のセンター試験得点率

大阪大医学部医学科は募集人員が15人増えましたが、第1段階選抜の予告枠縮小の変更が心理的にマイナスに働きました(900点満点中630点以上で約3倍 ⇒ 900点満点中720点以上で約2.6倍)。大阪大医学部はセンター試験の配点割合が約45%ありますが、その合格者得点率は年々上昇しています。その高水準からセンター試験後の自己採点結果の段階で出願を諦めてしまう受験生も増えていると思われます。