京大天文台特別講演@代々木ゼミナール大阪南校「4次元デジタル宇宙シアター」

宇宙研究は、人間の英知と工夫の結晶。その知見は驚きと発見に満ちています。

2016年8月7日、代々木ゼミナール大阪南校にて京大天文台特別講演「4次元デジタル宇宙シアター」を開催しました。当日は猛暑日にもかかわらず、午前11時30分からの開始に合わせて参加者が続々と集い、会場は期待感と熱気に包まれました。

上映に先立ち青木先生は「今日は立体的な映像を見ながら、宇宙空間を観察していきます。特別な知識がなくても十分に楽しめますから、リラックスして聞いてください」と挨拶。さっそく3Dメガネを装着すると目の前に迫力ある立体映像が飛び出し、参加者からは大きな歓声が上がります。

4次元デジタル宇宙シアターとは天体や天体現象を4次元(空間3次元+時間1次元)で可視化したもので、リアルタイムの地球や星団、月、太陽、そして太陽系や銀河系を抜けて宇宙の地平線へと、時空を超えて自由自在に移動することができます。

地球に一番近い星は何だと思いますか。そう、月ですね。月の誕生にはさまざまな説がありますが、現在はジャイアント・インパクト(巨大衝突)説が有力といわれています。これは、地球に衝突した原始惑星がバラバラになって飛び散り、その破片が万有引力で再度くっついて少しずつ塊を作り、月が形成されたというものです。

もし、今の地球に星が衝突したら大惨事ですが、当時は地球に生き物がいなかったので事なきを得たわけです。月ができるまでの期間はだいたい1カ月から1年ほど。天体活動のダイナミズムが感じられるのではないでしょうか。

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