東大入試概況2016「2次試験」

合格者最低点

前期日程の配点は、センター試験:2次試験=110点:440点です。2次試験重視の配点であることから、大学から毎年公表されている合格者の平均点・最低点の変化は、2次試験の難易度や採点基準の変化による影響が大きいと言えます。

文科の合格者最低点は、まれに文二と文三が逆転することはあるものの、文一>文二>文三の序列であることが多く、16年度もそのようになりました。文科は15年度まで3年連続で合格者最低点が低下し、特に下落幅が大きかった文三は15年度に得点率56.5%まで下がっていましたが、16年度は上昇に転じ、各科類とも62〜3%台の水準まで戻りました。

理科は毎年理三が突出して高く、時折逆転することもありますが概ね理一、理二と続きます。16年度は15年度同様理一が理二を10点以上上回りました。かつては理一と理二の合格者最低点の差は小幅でしたが、12年度以降は14年度を除き10点以上の差で理一が理二を上回っています。