2次試験で必要な得点
大学からは2次試験のみの合格者最低点は公表されていませんので、最終合格のために2次試験でどの程度得点しなければならないかを試算してみましょう。
16年度においては、仮にセンター試験の得点率が85%だった場合、合格に必要な2次試験の得点率のおおよその目安は、文科では58%前後、理科は最難関の理三で67%、理一53%、理二50%です。センター試験における得点率が1%低下すると、2次試験で取らなくてはならない得点が約1点上昇します。
「たった1点」と感じられるかもしれません。ところが、例えば、16年度の理一の合格者最高得点と最低得点の差はおよそ144点ですが、その中に全合格者1,135人がいることになります。単純計算でも1点の中に約8人がいる訳です。
当然、最高点近くよりも最低点近くの方がより密集しているでしょうから、合否ライン近辺には1点の中に10人以上がひしめき合っていると考えられます。ということは、1点ロスすると10位以上順位が下がることになります。
ちなみに、東大の2次試験合格者成績は小数点以下第4位まで表示されます。例えば、理一の最低点は328.4556点です。東大入試においていかに1点が大切か、うかがい知ることができると思います。