東大入試概況2016「推薦入試」

合格者比較

16年度の一般入試や15年度の後期日程と比較すると、合格者の女子比率や地方比率は高く、推薦入試導入の目的である多様な学生の確保には一定の寄与をしています。

しかし、東大が掲げる2020年までに全体の女子学生の比率を30%にするという目標にはまだまだ遠く、単純計算では、一般入試の女子比率が今のままだとすると、推薦入試の募集人員をおよそ400人にして合格者を全員女子にしないと30%に届かない計算になります。

東大が今後さらに学部学生の多様性を追及していく上で、推薦入試などの特別入試の枠を増やすのか、一般入試の出題、評価方法等を変化させていくのか、あるいは女子比率の目標そのものを修正するのか、まずは17年度、2年目の推薦入試が注目されるところです。