志願者数と志願倍率

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前期日程全体の志願者数は9,415人(前年比+0.9%)と13年度よりわずかに増加しましたが、13年度が前年比−6.6%だったため、過去の志願者数と比較するとそれほど多くはありませんでした。前年の志願者減に対する反動から志願者が増える動きがあったのと同時に、14年度入試は新課程移行の境目であることから受験生の安全志向が強く、東大・京大をはじめとする難関国公立大学を敬遠する動きがあったものと考えられます。実際、東大以外の旧帝大(前期日程)では志願者が減少しています。

また、センター試験の平均点が前年に比べて若干上昇したものの、過去の平均点と比較すると、決して易しいと言える水準ではなかったことも、志願者が微増にとどまる要因となりました。

東大入試状況(2014年度)

※東京大学の公表データに基づき、代々木ゼミナールが作成

志願状況を科類別に見ると、文一・理一・理二の3つの科類で志願者が増加となりました。これらの科類はいずれも13年度入試で志願者が減少したため、その反動が生じたと言えます。ただし、理一・理二は例年並みの志願倍率となりましたが、文一はかつての水準への回復には至っていません。

13年度入試において文一志願者の減少幅は非常に大きく、前年比−26.6%の激減となりました。文科で最難関の科類であるため、センター試験難化の影響を最も受けやすかったこと、また、文一からの主な進学先である法学部の人気が低下していることが、志願者減の大きな要因でした。

これに対して、14年度の増加幅は前年比+4.9%に留まり、志願倍率は第1段階選抜の予告倍率(約3.0倍)をかろうじて上回る3.1倍でした。一方、文二・文三・理三は前年度の反動から志願者が減少しました。理三は08年度から1年ごとに増減を繰り返しており、14年度もこの隔年現象が表れています。

志願倍率(前期)

※東京大学の公表データに基づき、代々木ゼミナールが作成