鈴鹿可奈子氏インタビュー

自由な大学、だから選択肢が増える

大学時代の学びで最も大切だと思っているのは、勉強のやり方や学び方です。大学に入るまでの塾や予備校では、ただ先生が教えてくれることをしっかり身につけていればよかった。

けれども、大学では自分で学ばなければなりません。特に京都大学は、とても自由なところで、どうぞ好きに学んでくださいといった感じです。逆にいえば、じっと待っていても誰も何も教えてくれません。自分自身としっかり向き合い、何をどうやって学ぶのか、自分なりの方法を創りあげることが必要です。そうして身につけた自発的な学び方こそが、その後の人生を生き抜く術となります。自分自身を振り返ってみても、自分なりの学び方を身につけていたおかげで、PreMBAの留学でも何とかついていけたように思います。

自由であるということは、自発的に動かないと誰も何もしてくれないということでもあり、一方で自主的に動く人には何の障害もないことを意味します。大学時代の仲間を思い起こしてみると、本当にユニークで生き生きと活動している人がたくさんいます。大学で学びながら社会で通用する資格を取る、アルバイトで並外れた実績を積む、中には起業した人もいるし、作家になって活躍している人もいます。

なろうと思えば、何にでもなれるし、何になってもいい。その自由さが京都大学の何よりの魅力でしょう。だから、くれぐれも勘違いしないでください。京都大学に入ることは決してゴールではありません!

京都大学に入学したら、そこからがスタートなのです。その先の道には、何の障害物もなく、自分のやりたいように道を切り開いていけばいいのです。自由の本当の意味を理解すれば、その後に続く長い人生を、きっと自由に楽しみながら過ごせるはずです。みなさんもぜひ、京都大学に入って楽しんでください。

Pick Up
カレ・ド・カネール

創業320年以上の「聖護院八ッ橋総本店」が2011年に新ブランド「nikiniki(二キ二キ)」を立ち上げた。鈴鹿可奈子氏が、京都で古くから愛されてきた八ッ橋の老舗に新しい風を吹き込んだのである。

なかでも、生八ッ橋で好きなあんやコンフィなどを包んでいただく「カレ・ド・カネール」は看板商品の一つだ。花弁に見立てた新感覚のお菓子は見た目にも美しい。