「医学部を語る〜全国編〜」イベントレポート(2017年夏実施)

国公立大学の入試状況

・過去5年間の入試状況

国公立大医学部の志願者数・倍率はともに15年度から減少・低下傾向にあります。

倍率が下がっているので国公立大医学部へのハードルが低くなっているようにも見えますが、実際はそうではありません。国公立大学への出願はセンター試験が終わった後になりますので、この「志願者数」というのはセンター試験の手ごたえを受けて出願している人数になります。その人数が減少しているということは、センター試験で医学部受験に足りるだけの高得点を取ることが難しくなっているということです。

また、そのような状況でも倍率がほぼ横ばいとなっているので、医学部人気はまだまだ強いと言うことができます。

・倍率ダウンでも難易度は変わらない

2つの大学の合格最低点を例に、もう少し詳しく見ていきましょう。

金沢大学合格最低点(2016年度と2017年度)
愛媛大学合格最低点(2016年度と2017年度)

両大学とも2次試験と総合の合格最低点が上がっていることが分かります。志願者数が減っているからと言って、その大学が穴場であるとは必ずしも言うことができませんので注意しましょう。