京大一般入試 現役が強い学部・志願者の多い地区

地区別志願者 近畿で減少、関東・中部で増加

大学全体の出身高校所在地による地区別志願者割合をみると、近畿地区が5割、それに関東地区、中部地区を合わせると8割を占め、残り2割が他地区からの志願者、という構成になります。

前年と比較すると、近畿地区が減り(−2%)、関東地区(+1%)、中部地区(+2%)が増えています。東京都と愛知県からの志願者が伸びていて、それが入学者増にもつながっています。他方、減少が著しいのが大阪府と京都府。かつては関西の学力上位層の大半は京都大を目標にしていましたが、近年の医学部人気で他大学の医学部に進学する者が増えたこと、名門高校で東京大を目指す「東大第一主義」の高まりもあって、受験生の志望が変化していることが背景にあります。

京都大志願者が存在しない県はありませんが、志願者が1桁は3県あります。青森県(志願者9人、入学者2人)、秋田県(8人、1人)、島根県(8人、1人)。島根県は前年の志願者が20人で、そのうち8人が入学しています。志願者が多いと入学者も増えます。志望校決定には進路選択のアンテナを高く張り、全国の大学を吟味して決めるのが良いでしょう。京都大はもちろん、その選択肢に入るはずです。

京都大一般入試 地域別志願者割合/東京、愛知で増加、大阪、京都で現象 志願者数推移