現役医学部生に聞いた!「医学部に関するアンケート」結果

Y-SAPIXの現役医学部生インストラクターに行ったアンケート結果をまとめました。

  • 医学部を目指した理由は?
  • 医学部に入ってから知ったことは?
  • 高校時代にやっておけばよかったことは?

など、中々聞けない医学部生の本音が満載です。

※インストラクター …… Y-SAPIXに在籍するスタッフ。生徒の皆さんからの相談を受けたり、受験体験に基づいたアドバイスを行ったりします。

Q1. 医学部への入学方法は?

近年募集の増えてきている地域枠入試で入学した人もいますが、多くが一般入試のようです。ただ、医学部入試では現役合格が難しいのが現状。条件が合うのであれば、一般入試の受験に加え、AO・推薦入試や地域枠入試の受験も検討してみましょう。

Q2. 医学部を目指し始めた時期は?

高校1年生の時に医学部受験を決めた人が多いようです。高校1年生の3学期に文系か理系かを決めることが大きな要因のようです。中学生やそれ以前から医者を目指していたという人でも、その時期に改めて「医学部を目指そう」と思ったという意見が複数ありました。

Q3. 医学部を志望した理由は?

  • 高1の夏に病院の医師体験に参加してみて興味がわいたから(千葉大学3年)
  • 家族が命に係わる病気になり、医師という職業の素晴らしさを知ったから(熊本大学5年)
  • ずっと理工学部を目指していたが、東日本大震災時の原発事故を見て理論より福祉として貢献できる人間になりたいと思ったから(昭和大学4年)

アンケートの中で最も多かったのは「医学に対する興味」「医師への憧れ」でした。また、医師だけでなく看護師など、医療の仕事につく家族・親戚がいる場合はその影響も多いようです。

また、具体的に「●●科の医師になりたい」と思っていた人はそれほど多くなく、医学部に入ってから様々な勉強をしてじっくりと自分の進路を決めたいという人が多かったです。

Q4. 入学後にギャップを感じましたか?

  • 6年間は想像以上に長いと感じた(東京大学2年)
  • 医学部に行けばほとんどが臨床医になると思っていたが、医学部に入ってからも将来どういった道に進むか様々な選択肢があった(京都府立医科大学4年)
  • 両親から聞かされていたのでギャップを感じることはなかったが、解剖実習が体力的に辛かった。自分の想像より面白そうな科が勉強してみると見つかって新鮮(関西医科大学3年)

この質問で特に多かったのが「1(・2)年は教養科目が多く、医学に関する授業が少ない」「暗記が多い」「部活動が盛ん(特に運動系の部活動)」でした。

また、「思っていたよりも忙しい」という意見と「思っていたよりも忙しくない」という意見がほぼ同数で、大学による違いもありますが、入学後は時間の使い方によって過ごし方が大きく変わってくるようです。

Q5. 一日の勉強時間は?

高校3年生と現在(普段・試験前)の勉強時間について聞きました。

高校3年生の時はコンスタントに6〜10時間勉強をしていたという人が多かったのですが、医学部に入ってからは試験のない時期は部活やアルバイト、課題をしているため勉強時間は少ないようです。ただ、「高校時代より濃い内容の勉強をしている」という意見もあり、勉強をあまりしていないとは単純には言えません。

また、試験前は11時間以上勉強する人も多く、試験自体も頻繁にあるので『勉強時間の少ない時期そのものが少ない』というのが実情のようです。

Q6. 高校時代にやっていて今役立っていることは?

  • 長時間勉強する集中力・忍耐力。目標に向かって一生懸命頑張ったという事実は自分の自信になっている。(札幌医科大学3年)
  • 趣味を増やしておいたこと。(東北大学4年)
  • 高校時代によく本を読んでいたが、これが病院内で必要なコミュニケーション能力を養ってくれた。(千葉大学4年)
  • 音楽。ブラスバンド部で協調性を養った。(東京大学5年)
  • 定期テストで捨て科目を作らずに全部点数を取ること。暗記力の向上につながったのと、医学部は捨てることができる科目が無いため。(東京医科歯科大学3年)
  • 朝早くに起きて勉強する。(神戸大学4年)
  • 部活などの他学年の人と関われるようなこと。(九州大学2年)
  • 生徒会活動として評議会に所属していたこと。様々な意見に対して全員にとって最善の方法は何か、つまり言いたいことは何かを考える力を養えたため、グループ学習や患者さんとの問診時に役立っている。(昭和大学4年)
  • 無遅刻・無欠席。(聖マリアンナ医科大学2年)

これに加え、英語もしくは生物の学習をやっていてよかったとの意見がほとんどの回答にありました。英語の論文を読む機会が多いことや、生物の基本的な知識がないと入学後に勉強し直さなければならないなどが理由としてあるようです。ただし、理科の選択については「大学で学ぶ機会はあるから絶対に生物にするべきということはない」との意見もあります。

また、勉強以外の面では、部活での体力作りが役立ったとの意見も多くありました。

Q7. 高校時代にやっていけばよかったことは?

  • 練習時間が確保できなくなり、小さいころから習っていたピアノを辞めてしまったが、何か趣味をもっておけばよかった。(北海道大学4年)
  • 新聞やニュースを見て見聞を広める。(東北大学1年)
  • 医学部=「医師を目指す学生が勉強しているところ」という漠然としたイメージしかもっていなかったので、もっと医学生や医学部内のことを知っている人にいろいろ聞いておけばよかった。(千葉大学3年)
  • 入院患者との話題作りにいいので朝ドラを見る習慣をつけておけばよかった。(東京大学5年)
  • 早い内から現実を見て受験勉強を始めておけばよかった。(熊本大学2年)
  • 校内での活動や学校行事への積極的な参加。(聖マリアンナ医科大学2年)

Q6で多かった「英語もしくは生物の学習」「部活での体力作り」ですが、こちらの質問では「英語もしくは生物の学習をやっておけばよかった」「部活などで体力作りをしておけばよかった」という意見が数多くありました。

このことからも多くの医学生が英語と生物で苦労していることがわかります。特に英語は生物と違い選択科目ではありません。苦手科目としている人は早急に対策を進めましょう。

Q8. 医学部受験に関して念頭に入れておくべきことは?

最後に、医学部を目指す皆さんに向けて受験に際して念頭に入れておくべきことを聞きました。先輩たちのお話を参考に医学部受験をするということをもう一度考え、今後の受験に向けてより一層励んでいきましょう。

  • 面接は案外合否を左右する。対策はしておくべき。(北海道大学1年)
  • ただ頭が良いからという安易な理由で医学部を目指さないこと。入ってから後悔する人をけっこう見る。東大の理科一・二類にいくなど、もっと選択肢の広い道を選ぶべき。(北海道大学4年)
  • 2年生くらいまでに基本的なことができていないと間に合わないので、早めに勉強を始めておいた方がよい。(北海道大学5年)
  • 医学部に入りたいという気持ちがないと面接も大変だし、勉強していてつらくなった時に大変だと思う。(札幌医科大学3年)
  • 明確な答えのない医療倫理に関わる問題(脳死や尊厳死)に対する自分の意見を持っておいたり、ES細胞など旬の医学の話題にはアンテナを張っておいた方が良い。(東北大学1年)
  • 模試の成績はあまり気にしない。A判定でも不合格になる人もいるし、D判定でも合格する人はいる。苦手科目は作らない。 (千葉大学1年)
  • 周りで研修医をしている仲間たちを見て感じるのは、本当に大変な仕事だということ。生半可な気持ちでは最後まで務まらない。(千葉大学3年)
  • 面接は固くなりすぎずに。相手は「受験のプロ」ではなく「人と話すプロ」であるということを念頭に。(千葉大学4年)
  • 各大学がどのような分野に強いか把握して志望校を選ぶとよい。(東京大学2年)
  • 医師になりたいという強い意志は当然必要。頑張るのは当たり前で、最低条件。(東京大学5年)
  • 医学部に入ったからにはずっと勉強していかなくてはならない。更に言うと、医師になってもずっと勉強をしていかなくてはならない。その覚悟がないなら医学部を受験しない方がいいと思う。(東京医科歯科大学3年)
  • 入学してからの勉強は暗記中心になることは念頭に入れておくべき。暗記に対して苦手意識を持っている場合、入学後はかなり大変な思いをする。(浜松医科大学4年)
  • 国公立大学は基本的に2次試験が重要なので最後まで気を抜かないように。(大阪大学2年)
  • 勉強はできるが医師としてコミュニケーション能力、人の気持ちを思いやることなども必要なので、高校時代に色々な経験をしておくべきだと思う。(神戸大学4年)
  • 医学部を受験する人はレベルが高い。「何とかなるだろう」というのは通用しない。私は高校生の頃「何とかなるだろう」と考えていたため、現役での合格は掴めなかった。決して受験を侮るなと伝えておきたい。また、現役で合格している人は、隙間時間の使い方がうまかったと思う。授業と授業の間に問題を解いたり、電車通学の時間に英単語を見ていたりした。このような積み重ねが受験での大きな差につながるということに、現役合格をつかめなかった際に気づかされた。(岡山大学3年)
  • 受験勉強が容易に思えてくる科目がある。部活などに入って先輩とのつながりを多く築いた方がよい。(九州大学2年)
  • 内申が良いなら推薦入試などを考慮に入れるのもよい。(熊本大学2年)
  • 真面目で医学にまっすぐ向き合う姿勢を持たないと入学後がきついと思う。(熊本大学5年)
  • 医学部に入ると勉強することがたくさんあり、他の学生よりも忙しいと思う。留年に関しても年々増加傾向にあり、厳しく勉強することが求められる。それを覚悟したうえで受験してほしい。(日本医科大学3年)
  • 私大医学部は入試日程がセンター直後なので、12月には受験校を絞ってセンター試験対策と同時進行で行わないと間に合わない。(東邦大学3年)
  • 入るまでも大変だが、それ以上に入ってからが大変。(聖マリアンナ医科大学2年)
  • 2次試験の面接用に小論文の練習も少しずつ行った方がよい。医療系のテーマだと入学後に役立ったり、自分のモチベーションを上げることもできた。(大阪医科大学2年)