京大花山天文台レポート

花山天文台の歴史と伝統

花山天文台別館

別館ザートリウス18cm屈折望遠鏡

別館ザートリウス18cm屈折望遠鏡

歴史館の次は別館に足を運んだ。

別館の望遠鏡は、1910年に購入されて未だに現役で最先端の観測研究を行っている国内現役最古の望遠鏡である。こうして古くから天文学の発展に貢献している望遠鏡を見ると頭が下がる思いがする。

花山天文台太陽館

太陽館70cmシーロスタット望遠鏡

太陽館70cmシーロスタット望遠鏡

最後に、太陽館を訪れた。

室内に多数の鏡があり、「これは建物全体がいわば望遠鏡になっており、外からの太陽光を建物内に配置した何枚かの鏡を用いて反射することで分光器に導入して太陽光のスペクトルを得ます。」との説明だった。

ツアーの日は、あいにくの天気であったが、晴れていれば、壁一面に広がる太陽光スペクトルが観測できるそうだ。その様子は、写真で見せていただいた。
太陽光スペクトルの様子(京都大学天文台提供)

太陽光スペクトルの様子
(京都大学天文台提供)

また、この太陽館で4次元デジタル宇宙シアターというものを見せていただいた。これはツアーには含まれていないのだが、ご厚意で見せていただいた。

このシアターの特徴はなんといっても3Dメガネを用いて太陽系を含む銀河の構造など視覚的に宇宙について知ることができることだ。3Dメガネの効果もあってか目の前に星が飛びだしてくる感覚が非常に刺激的だった。

大人になっても星がつかめてしまうのではないかと手を伸ばしたくなる。宇宙の広大さを改めて実感した。「京都千年天文学街道アストロトーク」へ参加すれば、京都大学総合博物館で同じ体験ができるそうだ。

天文台の見学を通じて、普段なかなか目にすることのない天文台の内部を見るという貴重な体験ができた。さらに見せていただいた設備は、性能がよいだけでなく歴史的価値があるものも多くあった。そういった設備をただ保存するだけでなく、現在でも使用していることに驚くとともに素晴らしさを感じた。

写真やお話、展示物だけではなく、現役の施設に実際に触れ、動いているところを見せていただいたおかげで、京大での天文学研究の歴史と伝統をより身近に深く感じることができた。

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