関西地区 国公立大医学科入試 志願状況(2020年度)

医学科志願者は減少局面へ 前年比-581人、24%減

過去5年の関西地区国公立大医学科8大学の志願者数(前期日程)を見ると、全合計で2017年度の2,697人をピークに減少傾向にあります。

2020年度は、センター試験の平均点低下や、2021年度からの新入試を控え、難関医学科を避ける動きが顕著に現れました。また、全国的な医学科一般入試での募集人員の減員も出願をためらう要因となっているでしょう。2019年度比では-581人、24%減の大幅ダウンとなりました。

関西国公立大医学科8大学 志願者数の推移(前期)

志願者56%減の和歌山県医は2.2倍、滋賀医も46%減

最も減少幅が大きかったのは和歌山県立医科大(56%減)、そして滋賀医科大(46%減)が続きます。いずれもセンター試験の配点比率が高めで、センター試験の難易度変化に影響を受けやすい傾向にあります(和歌山県立医科大はセンター:2次が600:700、滋賀医科大は600:600)。

また、和歌山県立医科大は2019年度入試で志願者が大幅増(+162人、72%増)となっていて難易ランクも上昇、従来より高めにランク付けされたことから、敬遠した受験生も多かったことでしょう。志願倍率は前年比で2.7ポイント下がり2.2倍まで落ち込み、医学科では全国最低となりました。

滋賀医科大は、一般入試の募集人員が15人減員されました(75人→60人)。その60人のうち5人が地域医療枠なので、一般枠は55人に絞られました。募集枠が狭くなったことを嫌い志願者は半減、倍率は1.9ポイント下がり3.9倍となりました。

一方、大阪大は+49人、21%増でした。第1段階選抜の基準を引き下げ、2次試験の比重を高めたこと(55%→75%)が志願者増加につながりました。学力上位層にも慎重に出願する動きが見られることから京都大志望者の流入も考えられ、ハイレベルな入試が予想されます。

関西国公立大医学科 2020年度入試志願状況(前期日程)