大学入試センター試験 平均点(2020年度 中間集計)

主要3教科合計-21.64点、文系・理系受験生とも慎重出願の可能性

大学入試センターは1月22日に各科目の平均点(中間集計)を発表しました。それをふまえ主要科目について前年度の平均点(中間集計)と比較してみましょう。

主要3教科(国語・数学・英語)を見ると、いずれも平均点が下がったことが影響し、合計平均点は前年差-21.64点、6%下がりました。理系・文系5教科型で比較的選択科目の多い組み合わせによる合計平均点を出すと、理系7科目パタンで-13.32点、文系8科目パタンで-21.72点と理系、文系ともに前年度比マイナスとなりました。文系は化学基礎の平均点も低下(-3.76点)した影響もあって理系より大きく下がりました。

数学Ⅰ・Aの平均点(53.25点)は過去10年間で2番目に低い得点となっています。「データの分析」では計算はなくデータの読解と定義の理解を問う設問、「場合の数と確率」では複数の試行について正しい記述を2つ選択させる設問など近年に見られない出題形式があり難化しました。

目新しい問題が出ると受験生は苦戦を強いられるわけですが、次年度の共通テストでは新傾向の出題も予想されます。日常生活や社会の事象などを題材とする問題、コンピュータのグラフ表示ソフトを用いるなどICTを活用した学習場面を設定した出題、会話形式の問題設定などが考えられます。現状でも数学の平均点は決して高くありません。模擬試験などで予想問題に数多くあたり可能性のある出題形式に慣れておくことが重要です。

今回の平均点低下で、文系・理系受験生とも志望校変更を含め、慎重に出願することになるでしょう。特に、入試科目で傾斜配点がなくセンター試験重視の中堅国立大志望者に影響が大きいと思われます。地方国立大の文系学部の中には競争率が低下するところも出てくるかもしれません。一方で、数学の配点を低く抑えている大学(例えば、神戸大文学部や法学部)では、受験生が集まる可能性もあるため要注意です。

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