「医学部を語る〜九州・山口編〜」イベントレポート(2017年夏実施)

推薦・AO入試

今現在(イベント実施日8月6日)、募集枠や募集人員などが確定していない大学が多いので秋以降に選抜要項や各大学のホームページで確認してください。特に地域枠の出願要件については、地元出身者や地元高校卒業生に限定する動きがありますので注意が必要です。

募集枠・人員、出願要件が不確定

次に推薦・AO入試の出願要件でもある「評定平均」と「学習成績概評」について解説します。「評定平均」は、高1から高3の1学期までの全科目の成績(5段階)からその平均値を算出したものです。気を付けなければならないことは、主要教科だけでなく音楽や体育などの科目も含まれるということと、3年生の2学期以降の成績は反映されないということです。「学習成績概評」は、評定平均値をもとに生徒の属する成績段階をA~Eまでの5段階で示したものです。Aに属する生徒のうち、人物、学力ともに特に優秀で、高等学校長が責任をもって推薦できる場合はⒶと示されます。大学ごとに出願要件として成績基準が設けられており、それを超えていないと出願することができません。ほとんどの大学がA以上を基準にしていますので、推薦・AO入試を目指す受験生は、高1生から学校での学習にも力を入れておかなければなりません。

「評定平均値」「学習成績概評」とは?

国立大学の場合は、推薦入試といえどもセンター試験受験(ある程度の高得点)が必須となります。その上、面接や小論文にも十分な対策が必要です。受験機会を増やすという目的のためには、出願要件を満たす以上、おおいに活用すべきであると考えます。ただし、もし結果が出なかった場合、すぐに気持ちの切り替えができるように思い入れし過ぎないことが重要です。あくまでも一般入試での合格を念頭に取り組んでください。