入試結果と次年度入試のポイント

文系・理系とも増えた学部はわずか

文系学部の志願者数は決して回復とはいえない状況ですが、そのなかでも総合人間に志願者が集まっています。総合人間(文系)は2年連続の志願者増、理系は前年減少の反動増が重なり学部全体で突出した志願倍率となりました。センター試験の合否に関わる影響度が低い点や入学時に学科・専攻を決める必要がない要素が他の学部にはない魅力となっているのではないでしょうか。法は志願者減少に歯止めがかかりましたが、近年の受験生の理系志向や法曹不人気もあって、文系学部の中では依然低い倍率が続いています。

京大 学部別志願者数の対前年指数(前期)

志願者が増えていないのに倍率がアップしているところがあるのは、「京都大学特色入試」の導入に伴い、前期日程の定員が減ったことによります。今後、特色入試の募集人員が拡大していけば、一般入試への影響も考慮していかなければいけません。どこの学部に受験生があつまるか(敬遠するか)?というのは、前年入試での志願者増減の反動、その年のセンター試験平均点、さらに社会情勢などの影響が絡み合って変動することが多いようです。