東京大学文科三類合格 S.Aさん(横浜雙葉高校卒業)

家族はどのように支えてくれましたか?
反対する両親を説得して

高校2年生の冬に志望校を決定するにあたり、東大を受けたいということを両親に伝えるとかなり強く反対されました。両親は浪人は絶対にしてほしくなかったようです。話し合いの結果、一度志望校を変更したのですが、Y-SAPIXの先生から「この成績なら東大を目指してもいいんじゃないか」という言葉をいただき、やっぱり東大に行きたい!という思いがわき上がってきました。その後自分から両親をなんとか説得し、最終的には東大受験を認めてもらえました。両親とはいろいろと口論もしましたが、今となってはいい思い出です(笑)。

高校3年生の夏以降はほぼ毎日Y-SAPIXの自習室を利用して勉強していたのですが、母は栄養バランスを考えてお弁当を欠かさず作ってくれました。色々な形で支えてもらったからこそ、受験を乗り切ることができたのだと思います。本当に心から感謝しています!

大学生活はどうですか?
刺激をもらえる友人、教養学部での自由な学び

入学直後は、一般的なイメージと異なり東大生とはいえ普通の人が多いなという印象でしたが、友人として日々接していると、やはりみんな高い教養を備えていてそれぞれ明確な目標を持っているということを実感します。選択する第二外国語によりクラス分けが行われるのですが、クラス内はとても仲が良く、一緒に試験勉強をしたり議論をしたりと刺激に満ちた日々を送っています。

教養学部前期課程(駒場キャンパスで学ぶ学部1・2年生)は、自分の関心のある授業を履修しながら自由に学びたいことが学べる、そうした環境が最大の特徴です。私は3年生以降の進学先として教育学部を希望しているので教育系の授業を数多く履修していますが、教授からの一方通行の講義ではない、自分自身で考える授業を自由に選択できることも魅力だと感じています。進学振分けが控えていることもあって熱心に勉強している人が多いですし、将来海外へ行きたいという希望を実現するために語学を集中的に学んでいる友人もまわりにいます。

また2013年度からはじまったカリキュラムとして、ALESA(アレサ)という授業があるのですが、この授業は英語の論文を実際に書き、口頭でのプレゼンテーションを行うものです。まずは英語論文の基本的な書き方について学んだり、自分の選んだテーマに関連する資料を収集したり、1クラス15名弱の少人数でお互いの論文を添削しあったりして最終的に半年間で1本の論文を仕上げます。かなりハードな授業でしたが、英語の文章を書く基礎的な訓練としてとても有益だったと思います。

現在サークル活動として学内のオーケストラに所属しており、年2回の演奏会に向けて週2・3回練習を行っています。団員数が多く、また他大学の学生もいるので色々な人とかかわることができ、音楽という面だけにとどまらずとても楽しいです。

後輩へ一言!

東大合格のためには、自分の現状と目標との差をどうやって埋めるのかを常に考え続けていくことが欠かせません。そのためにも、できる限り早期から戦略を立て実際の行動へと移していきましょう。

入試本番には何が起こるかわかりません。得意科目には期待しすぎず、そして苦手科目については最後まで成績は伸びるので、それぞれ対策を怠ることなく、粘り強く学習を続けていくことが重要です。

体調管理にも十分気をつけて頑張ってください!