東京大学の特色ある教育

進学選択とは

教養学部前期課程で学び多様な学問分野にふれたうえで、2年生の中間点で3年次に進学する後期課程の学部学科の決定を行うことを「進学選択」と呼びます。前期課程2年間の学習・活動の結果として進学先を決定するこの制度は、Late Specialization(遅い専門化)という理念にもとづく東京大学の教育の大きな特徴の一つです。さまざまな教員や学友と接しながらじっくり自らの進路を選択できることから、学生の間でも幅広く支持されています。

基本的に各科類に応じた学部進学の大枠は決まっていますが、2008年度の全科類枠の導入により、全科類から全学部への進学が可能となりました(ただし全学科ではないことに注意が必要です)。指定科類枠では、指定科類の学生の中から前期課程の成績により内定者が決まり、全科類枠では全科類の学生の中から前期課程の成績で内定者が決定します(詳細は東京大学ホームページをご参照ください)。結果として、例えば文科一類から法学部へ、文科二類から経済学部、理科三類から医学部医学科へ、必要単位を取得しても進めない可能性があることを知っておきましょう。

入学後全員が前期教養学部に所属

前期教養課程において幅広い教育を行うと同時に科類ごとにやるべき内容を徹底

2年生の中間点で3年次に進学する後期課程の学部学科が決定

科類に応じた学部進学の大枠

科類に応じた学部進学の大枠